こんにちは
香芝市Tri整体院より
津守辰哉です。
整体ではどうにもできない腰痛として
内臓疾患である肝硬変があげられます。
肝硬変って何?
肝臓全体が偽小葉と呼ばれる再生結節によって置き換わった状態と定義されており、種々の慢性肝疾患の週末の病像である。
なんのこっちゃって感じですね(笑)
要約すると
本来は肝臓の組織が破壊されても元通りに再生されるが
慢性肝疾患により長期的な肝臓に炎症が起き
肝臓組織の破壊と修復が繰り返されることで
うまく修復されない部分(偽小葉)ができて
肝臓の機能が働かなくなっていく病気のこと。
体性関連痛として腰痛があげられる。
これでもまだわかりにくいですね(笑)
長期にわたって
肝臓が炎症を起こしていると
正常な再生が行われなくなってきて
肝臓としての役割を果たせなくなること。
稀に腰痛として現れることもある。
そもそも肝臓って何してるの?
- 栄養素を貯蔵し過剰ならグリコーゲンや脂肪に変える
- 貯蔵した脂肪やたんぱく質をすぐ使えるエネルギー源に分解する
- 出血時に血液を凝固させるプロトロンビンを生成する
- 血漿タンパクやアルブミン、ヘパリンを生成する
- 老化した赤血球やバクテリアを壊しビリルビンを生成する
- 有毒物質を分解し無毒化する(アルコールやアンモニアなど)
- 脂肪の吸収のための胆汁を作る
まとめると人間なカラダに必要な物質を
貯めたり作ったり改造したり
有害物質を破壊したりする化学工場みたいなところです。
肝硬変に繋がる慢性肝疾患とは
- B型肝炎
- C型肝炎
- 自己免疫性肝疾患
- 代謝性肝障害
- ヘモクロマトーシス
- ウイルソン病
- 非アルコール性脂肪性肝炎
- 循環障害による肝うっ血
- 長期経過した薬物性肝障害
どれもが長期化的な肝臓の炎症をもたらす疾患です。
※慢性肝炎とは6か月以上にわたり肝機能検査値の異常と
ウイルス感染が継続している状態で肝臓の持続的炎症を伴うもの
B型・C型肝炎は血液感染や体液感染が多く
初期は風邪のような症状と尿が赤茶けた色になります。
C型肝炎は六割~七割が慢性化します。
自己免疫性肝障害は若年~中年女性に多く
原因不明ですが他の自己免疫性疾患の
慢性甲状腺炎や関節リウマチの合併が多いです。
ヘモクロマトーシスは鉄代謝障害で
過剰に鉄が沈着してしまい肝臓だけでなく
多くの臓器が機能不全に陥る疾患
銅代謝障害だとウイルソン病
といった感じです。
肝硬変の症状
- 症状が出ないこともある
- 全身倦怠感
- 食欲不振
- 易疲労感
- 代償期(肝硬変が進行中)
- おへそ周りの静脈瘤みたいな血管拡張
- 手のひらが真っ赤になる
- 男性だと胸部がふくよかになる
- 出血しやすく血が止まりにくい
- 非代償期(肝硬変の末期)
- 代償期の症状
- 黄疸(白目や体表が黄色がかる)
- 腹腔に水がたまる
- 脳性肝症
これに加えて基本的に内臓疾患では
腰痛などが発生することが多いです。
しかしその場所は明確ではなく
ぼんやりとした範囲の腰痛だったり
人によって腰痛じゃない場合もあります。
やはり腰痛の場所よりも
どんな腰痛なのかが肝硬変などの
内臓疾患を見分けるポイントとなります。
通常の腰痛であれば
身体をひねった時、曲げた時、反らした時など
動作に伴い痛みが出るか増えることが多いです。
しかし安静にしていても腰痛が出る場合や
体勢を変えても腰痛に変化がない場合は
内臓疾患の可能性が高いです。
肝硬変は消化管出血や
肝臓がん、肝不全に移行しやすく
死因となってしまうケースが多いので
飲酒歴が長く暴飲暴食してしまうひとで
いつもと違う腰痛を感じたら
一度肝臓の検査をしてもらいましょう。
以上、香芝市のTri整体院より
津守がお送りしました。